こんにちは。
高槻市の歯医者「かすや歯科クリニック」院長の加須屋です。
日本歯科医師会の会長が新しい取り組みを発表しました。
【国民皆歯科検診】です。
これは、現在日本で高校生まで義務付けられている歯科検診を、大学生・社会人も対象に行うというものです。政府は今年の【骨太の方針】として国民皆歯科検診の導入を検討するという形で盛り込んでいます。これを受けて、日本歯科医師会会長が3年後から5年後にかけて取り組みを進めていくとの考えを示しました。
これにより、お口の中のトラブルの早期発見・早期治療が可能になり、健康維持・健康増進を継続できるためとてもいいことだと思います。
先進国である日本は、他の先進国よりも平均寿命が長いことはよく知られていますが、歯の残っている数は少ないということがわかっています。
これは、お口の中にトラブルがあってから歯医者を受診する、そこから治療する(保険診療があるため費用的に高額ではない)、という流れを長年続けており、残っている歯の数が減少してきています。
8020運動、80歳で20本の歯を残す、ということは以前から言われていますが、この20本は残っている歯の数を数えているので、実際に食事に使用できている数とは異なります。
ですので、しっかりと治療されていて問題なく食事ができる方はもっと少ないと考えられます。
高齢化社会の日本において、歯科の医療費は年々上昇しています。
政府としてはこれを抑制するため、国民皆歯科検診を導入して、歯科医療費の削減、そこから全身疾患への罹患を低下させる目的があるかと思います。
口腔内歯周病菌が、血管内に侵入して、脳の血管を詰まらせたり、心臓の血管を詰まらせたり、血流を悪くすることで高血圧や糖尿病などの疾患を発症・悪化させてりしていることは、研究の結果から明らかです。
このことからも、歯科疾患の予防、治療が、内科などの医科に対する医療費削減も期待できるます。
歯科検診が、医療費全体の抑制にも繋がると考えられます。
現在、2人に1人が一年に1回歯医者に行っているのが現状だと言われています。
これを全国民が、1年に2~3回受診することで、長期的に健康な状態で生活を送れることが期待できます。
細かなことはまだ決まってませんが、歯科受診をすることで、健康に長生きできるということが言われていますので、一度検診をオススメします。
高槻ではハッピー検診がありますので、用紙を持参していただき無料で検診が可能です。
高槻市の歯医者
かすや歯科クリニック
院長 加須屋 歯科医師