こんにちは。
高槻市の歯医者「かすや歯科クリニック」院長の加須屋です。
歯は、一度失ってしまうと再生できないため一生ものです。
健康的な歯を長く維持するためには、歳をとるにつれて変化する口腔内の環境を理解して、適切なケアを行なっていくことが重要になります。
生後6~8ヶ月ほどで前歯が生え始めます。
その後2歳半から3歳にかけて生えそろってきます。全部で上アゴが10本、下アゴが10本の計20本になります。
個人差はありますが、歯が生え始めたと同時に歯医者さんで歯科検診やフッ素塗布をしてもらうことが重要になります。
自宅でのブラッシング方法をレクチャーさせていただきますので、親御さんは実践していきましょう。
6歳~8歳の小学校入学時期ぐらいから永久歯、大人の歯への交換が始まります。
この時期の新しい永久歯は、幼若永久歯と言われむし歯になりやすいので注意が必要です。
小学校卒業までは必ず仕上げ磨きを行うことが重要です。
1~2ヶ月に一回は定期検診にいき、生え変わりが順調であるか、歯並びは問題ないか、むし歯はないかのチェック、歯石や汚れの除去を行いましょう。
中学3年生から高校生になるとほとんどの方は永久歯に生え変わっています。
ここからは生活習慣によって口腔内の環境が変化していきます。
ブラッシングの回数・時間、歯科医院への受診頻度、食生活(間食回数や甘いものの摂取頻度)、全身疾患による内服薬の有無、喫煙など、たくさんの習慣が複雑に入り混じり虫歯のリスク、歯周病への罹患リスクがかわります。
年齢が中高年になると、筋力の低下、唾液分泌量の低下、加齢による歯を支えている歯槽骨・歯ぐきの退縮、味を感知する味蕾の減少など、より一層口腔内への関心が必要になってきます。
特に唾液の減少による口腔機能の低下は著明に現れます。
・唾液の水分で食塊を形成する…食塊形成
・食べ物の味が唾液に溶けて、味蕾と反応する…味覚機能
・デンプンを分解する…消化機能
・歯や粘膜を機械的な損傷や感染から守る…潤滑機能
・歯や粘膜に付着した食べかすや異物などを洗い流す…洗浄機能
・細菌やウイルスから守る…抗菌・抗ウイルス機能
・歯の再石灰化を促進する…再石灰化機能
・歯の表面の保護…エナメル質保護機能
・お口の中を常に中性の状態にする…PH緩衝機能
これらは唾液の役割としてとても重要です、また加齢によって減少する唾液の量を維持するためには、
・よく話をして口周りの筋肉を動かす
・しっかり咀嚼して物を噛む
ことが重要です。
歯は失ったら戻ってきません。しっかり歯医者さんのサポートを受けてメンテナスを実施しましょう。
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院長 加須屋 歯科医師