こんにちは。
高槻市の歯医者「かすや歯科クリニック」院長の加須屋です。
日本の歯科治療において、保険診療は欠かせないものです。
日本どこでも同じ費用で治療を受けられます。
保険診療のデメリット
保険診療が可能な病院や歯科医院は、厚生労働大臣が指定している機関となるため、歯科医師自らの申請によって保険医となり、国が定める保険のルールの元、診療治療を行う必要があります。
歯科保険診療には手軽さや経済的な利点がある一方で、いくつかのデメリットも存在します。
1. 使用できる材料に制限がある
安価なレジンや金属（金銀パラジウム合金）など、審美性や耐久性に劣ることがあります。
2. 治療の選択肢が限られる
高度な治療法や最新の技術は保険適用外で選べない場合があります。
3. 見た目に配慮しにくい
前歯以外は金属の詰め物や被せ物が多く、審美性が損なわれることがあります。前歯の治療に関しても、銀歯に白いレジンを貼った前装冠といる被せ物になります。
4. 治療時間に制限がある
診療報酬の制限（国から１回の一人当たりの診療報酬を決められている）により、1回の治療時間が短くなりがちです。
5. 丁寧なカウンセリングが難しい
治療時間の制限により、多くの患者を診る必要があるため、十分な説明時間がとりにくいことがあります。
6. 予防目的の治療が少ない
保険診療は基本的に「病気の治療」が対象で、予防やメンテナンスは対象外の場合が多いです。
7. 最新機器の導入が難しい
保険診療の報酬では、高額な最新設備の導入が難しいクリニックもあります。
8. 長期的な耐久性に不安がある
使用材料や手法の制限により、トラブルが起きやすいこともあります。
9. 自由度のある治療設計ができない
患者の要望に細かく応じたカスタマイズ治療が困難です。
10. 医師の技術を十分に活かしにくい
制度の制限により、本来の技術を発揮しづらい場面もあります。
これらの理由から、より質の高い治療を希望する場合は、自費診療も検討する価値があります。
自費診療のメリット
自費診療には、保険診療にはない多くのメリットがあります。
1. 高品質な材料が使用できる
セラミックやジルコニアなど、見た目と耐久性に優れた素材を選べます。
2. 見た目が美しい治療が可能
色や形を自然な歯に近づけることができ、審美性を重視した治療が可能です。
3. 治療法の選択肢が広い
最新技術や高度な治療法を取り入れることができ、選択肢が豊富です。
4. 丁寧なカウンセリングと治療計画
時間をかけた説明と、患者に合ったオーダーメイドの治療が受けられます。
5. 治療時間をしっかり確保できる
1回の診療時間を長く設定できるため、精密で丁寧な処置が可能です。
6. 予防やメンテナンスに注力できる
定期的なクリーニングや予防的処置にも対応でき、長期的な健康管理に役立ちます。
7. 再治療のリスクを減らせる
質の高い材料と手法で、耐久性が高くトラブルの少ない治療が可能です。
8. 医師の技術を最大限活かせる
制度の制限がないため、歯科医師の知識と技術を最大限に発揮できます。
9. 快適性の高い治療が受けられる
金属アレルギーの心配がない素材や、痛みに配慮した処置も選択可能です。
10. 患者主体の医療が実現しやすい
患者の希望やライフスタイルに合わせた治療設計が可能です。
まとめ
自費診療は、見た目の美しさだけでなく、機能性や快適さ、長期的な安心感を求める方にとって魅力的な選択肢になります。
自由診療が必ずしもいいものではありません。
患者さま一人一人のライフスタイル・価値観にもよりますので、歯科医師の話をよくきき、メリット・デメリットを十分に理解した上で、治療方法を決めるようにしましょう。
高槻市の歯医者
かすや歯科クリニック
院長 加須屋 歯科医師
