こんにちは。
高槻市の歯医者「かすや歯科クリニック」院長の加須屋です。
今回の記事は親知らず抜歯についてのトラブルと題して、親知らずの抜歯が必要になるケースや、親知らず抜歯後に起こる代表的なトラブルについて解説させて頂きます。
かすや歯科クリニックの院長は、日本口腔外科学科の認定医でもあります。
親知らずの抜歯など歯科口腔外科に関してお悩みがございましたら、お気軽にご相談ください。
『親知らずは抜かないといけない!』いいえ、それは間違いです。
親知らずは抜かないといけないと歯医者さんに言われるケースが多いと思いますが、決してそんなことありません。親知らずの抜歯が必要になるケース、抜歯が必要ないケースがあります。
まず、下記のような場合は親知らずの抜歯を推奨します。
・近隣の歯がむし歯になっている
・近隣の歯にむし歯になるリスクがある
・親知らずが原因で歯茎が腫れたことがある
・矯正治療を検討している
・矯正治療を受診し終了している
・将来的なリスクを考えて抜歯したい
このような場合、親知らずを抜歯する事をお勧めしています。
基本的な抜歯となるケースです。
前述したとおり、親知らずがあるからと言って必ず親知らずを抜かないといけないということはありません。
親知らずの抜歯を行い、親知らずを抜いた後に起こるトラブルにはどのようなものがあるのでしょうか?
親知らずの抜歯後に、麻酔が切れるとほとんどの場合、痛みや腫れが出ます。
歯科医師の指示に従い、しっかりと処方された痛み止めを飲むようにしてください。
親知らず抜歯後、48時間(2日後)経過すると腫れのピークがきます。
なるべく腫れないようにするために、抜歯の当日は患部をしっかり冷やすようにしましょう、
腫れた場所を冷やすことで、患部が緩和されますが、冷やしすぎると血液がしっかり循環しなくなるので腫れている期間が長くなってしまいます。
出血に関しては、抜歯した部位に必ず止血剤を入れますので、当日にじむ程度はあるかもしれませんが、翌日からは問題ありません。
親知らずを抜歯したことで精神的な疲れや、食事が普段どおりに摂れないストレスもあり、翌日以降に口内炎ができることがあります。
口内炎に有効な塗り薬を使用することで、症状の治りが早くなります。
親知らずの抜歯と検索して一番にヒットする症状が、ドライソケットだと思います。
ドライソケットは、抜歯した部位の血液が固まらず、骨が露出した状態になり激しい痛みが出ます。
ドライソケットになった場合は、1週間たっても3~4時間おきに痛み止めを飲むような状況になります。
抜歯した部位に再度麻酔を行い、骨の表面を綺麗にして止血させる処置が必要になります。
当院ではドライソケットにならないよう必ず薬をいれて、薬がとれないよう糸で縫わせていただいております。
ドライソケットを予防するために、しっかりした処置が必要になります。
皮膚の薄い女性に多く見られるケースですが、抜歯後に内出血を起こすこともあり、それによって皮膚が紫っぽくなります。
日にちが経過する事で治り、症状が落ち着いていきます。
下顎の親知らずを抜く場合は、顎の中に神経と血管の管が走っていますので、一般的に上顎の抜歯より注意が必要です。
この神経は感覚の神経で、唇や皮膚、歯ぐきの感覚が鈍くなってしまう可能性があります。
親知らずの根っこがどのような形で、神経と血管の管にどれくらい近いのかはCT撮影を行いしっかりと説明させていただきます。
上顎の親知らずの根っこが、蓄膿の時に膿がたまる、上顎洞と繋がっている場合、抜歯後にお口の中と鼻が繋がることがあります。
これもCT撮影にて事前に分かりますし、万が一、繋がることがあっても必ず完治しますのでご安心してください。
抜歯後の注意点として、風船を膨らませること、楽器を吹くこと、力一杯鼻をかむなど鼻に圧力がかかることは2~3日は控えていただきます。
親知らずを抜く際に、多少なり骨を削る場合があります。
これにより、骨の表面から出血することがありますが、ごく稀に動脈性の出血が起こるケースがあります。これには、しっかりとした圧迫止血、専用器具での止血が必要になります。
親知らずの抜歯は、口腔外科の専門医でないと困難な場合が多く、上記のようなトラブルが起きても早急に対応する必要があります。
かすや歯科クリニックの院長は、日本口腔外科学会の認定医で、大阪医科薬科大学病院やアメリカの大学病院でも抜歯、抜歯後のトラブル処置をした経験が豊富な歯科医師です。
親知らずの抜歯で、他の歯科医院に断られたケースでも当院で対応可能なケースもございます。
どうぞ安心してご相談にお越しください。
大阪府高槻市で親知らずの抜歯をお探しなら
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院長 加須屋 歯科医師