こんにちは。
高槻市の歯医者「かすや歯科クリニック」院長の加須屋です。
超高齢化社会の日本では、何かしらの持病をもっている方の方が多くいらっしゃいます。
歯科治療において、その持病が原因で治療に制限がかかる場合があるので、歯科医師も全身疾患に関してよく知っておく必要があります。
骨を強くする薬を内服されていたり、または月一で骨を強くする注射を行なっている場合、外科的な処置(抜歯・インプラント治療など)に関しては制限がかかることがあります。
これは術後、骨が膿む可能性があり、顎骨骨髄炎や顎骨壊死といった病態になる可能性があるからです。
これを防ぐために、術前抗生剤内服が必要になります。
感染しやすい特徴があるので、糖尿病の数値が安定しているタイミングでの処置が必要になります。
抗生剤を一般の方よりも長く内服していただく必要があります。
抗がん剤治療で、血液のデータが落ち込んでいる(骨髄抑制)場合は、出血しやすい・貧血が起こりやすい・感染しやすいなどの症状が出ます。
抗がん剤治療が止まっている日程を考えて歯科治療する必要があります。
ストレスを与えてしまうと良くないため、定期的に内服されている薬の量を、歯科受診前にすこし多めに飲むなどの方法が必要になります。
また、金属が免疫疾患を増悪するため、メタルフリー治療が必要な場合があります。
このように、何かしらの疾患で治療中の場合、歯科医師として知っておかなければならないことが数多くあり、かかりつけ医科の先生方も情報交換を行い、治療のタイミング、処置方法を相談することが必要です。
疾患があり、歯科受診を悩んでいる方は、一度ご相談ください。
高槻市の歯医者
かすや歯科クリニック
院長 加須屋 歯科医師