大阪府高槻市の歯医者｜JR高槻駅から徒歩約3分

こんにちは。
高槻市の歯医者「かすや歯科クリニック」院長の加須屋です。

乳歯から永久歯の生え変わりの時に、歯の数が少ないといったことがあります。
これは【先天性歯牙欠損】といわれ、生まれつき歯が少ないことを言います。

日本小児歯科学会によると、１０人に１人の割合で永久歯の先天性欠損があるということが報告されています。
このような先天性歯牙欠損のある子どもは徐々に増加傾向にあるともいわれています。

では、【先天性歯牙欠損】で困ることはあるのでしょうか？
本来、乳歯は上下合わせて２０本、永久歯は親知らずを含まず２８本です。

これよりも本数が少ない場合は先天性歯牙欠損である可能性があります。
稀に骨の中に埋まったままの場合があります。

先天性に歯が欠損していても食事など、私生活に問題ない場合がほとんどですが、本数がすくないことで、歯並びが崩れてしまし、審美的な問題をおこしたり、欠損の本数が多い場合は噛むことに支障が出たりします。

先天性欠損のほとんどは永久歯でおこります。
また、欠損が多く起こる部位は、真ん中から数えて２番目の歯（側切歯）と５番目の歯（第二小臼歯）です。上の顎より下の顎で起こりやすい傾向があります。

【先天性歯牙欠損】の原因として考えられるものには、

・遺伝によるもの
・全身的な病気
・妊娠時の栄養不足・薬物の副作用
・歯の退化現象

が考えられていますが、はっきりとした原因はわかっていません。

先天性歯牙欠損かどうかを調べるには、歯医者さんでレントゲン撮影をすればすぐにわかります。
子どもの歯のむし歯は生え変わるから大丈夫、子どもの歯の数が少なくても放っておいても問題ないなど、後で困ったことになる可能性が高いので早めに歯医者さんへの受診をオススメします。

先天性歯牙欠損だとわかった場合の処置方法としては、永久歯欠損がわかった場合は、その場所に生えている乳歯を大切にすることが必要です。
しかし、乳歯の根っこはある程度の年齢（４０代とも言われています）になると脱落してしまうことがほとんどです。

欠損してしまった場合の治療法は、入れ歯・ブリッジ・インプラントの３つの選択肢から選んで治療します。
成長期の段階で欠損してしまった場合は、一時的に入れ歯をいれてかみ合わせのバランスや歯並びのバランスが変化しないようにして、成長期が終わった段階で、最終的な治療を行います。

矯正治療で歯並びを整える方法もあります。
この場合はワイヤーを使ったりマウスピースを使ったりして治療をしていきます。

生え変わりの時期は永久歯の数を確認して、今後の治療計画や歯並びを調べることが大切です。
早めに歯医者さんでレントゲン撮影をして先天性の欠損がないか確認しましょう。

高槻市の歯医者
かすや歯科クリニック
院長 加須屋 歯科医師