こんにちは。
高槻市の歯医者「かすや歯科クリニック」院長の加須屋です。
『親知らずは抜かないといけない!』いいえ、それは間違いです。
親知らずは抜かないといけないと言われてきましたが、今はそんなことありません。
まず、
・一つ前の歯がむし歯になっている、またはむし歯のリスクがある。
・親知らずが原因で腫れたことがある。
・矯正治療を考えている、または矯正治療が終了している。
・これからのリスクを考えて抜いておきたい。
この4つが基本的に抜歯となるケースです。
ですので、親知らずがあるから必ず抜かないといけないということはありません。
親知らずを抜歯した後に起こる事にどんなものがあるでしょうか?
抜歯後に麻酔が切れるとほとんどの場合痛みが出ます。
しっかりと痛み止めを飲むようにしてください。
抜歯して、48時間(2日後)たつと腫れピークがきます。
なるべく腫れないようにするために、抜歯当日は患部を冷やすようにしましょう、翌日も冷やすことで気持ちがいいですが、血液がしっかり循環しなくなるので腫れている期間が長くなります。
出血に関しては、抜歯した部位に必ず止血剤を入れますので、当日にじむ程度はあるかもしれませんが、翌日からは問題ありません。
抜歯したことで精神的な疲れもあり、翌日口内炎ができることがあります。
塗り薬を使用することで症状の治りがはやくなります。
親知らずの抜歯と検索して一番にヒットする症状が、ドライソケットです。
ドライソケットは、抜歯した部位に血液が固まらず、骨が露出した状態になり激しい痛みが出ます。
ドライソケットになった場合は、1週間たっても3~4時間おきに痛み止めを飲むような状況になります。
抜歯した部位に再度麻酔して骨の表面を綺麗にして出血させる処置が必要になります。
当院ではドライソケットにならないよう必ず薬をいれて、薬がとれないよう糸で縫わせていただいてます。
皮膚の薄い女性に多く見られますが、抜歯後に内出血を起こすこともあり、それによって皮膚が紫っぽくなります。
日にちがたつことでなおり、症状が落ち着いていきます。
下の親知らずを抜く場合は、顎の中に神経と血管の管が走っていますので注意が必要です。
この神経は、感覚の神経で、唇や皮膚、歯ぐきの感覚が鈍くなってしまう可能性があります。
親知らずの根っこがどのような形で、神経と血管の管にどれくらい近いのかはCT撮影してしっかりと説明させていただきます。
上の親知らずの根っこが、蓄膿の時に膿がたまる、上顎洞と繋がっている場合、抜歯後にお口の中と鼻が繋がることがあります。
これもCT撮影にて事前にわかりますし、万が一繋がることがあっても必ず治りますので安心してください。
風船を膨らませること、楽器を吹くこと、力一杯鼻をかむことなど、鼻に圧力がかかることは2~3日は控えていただきます。
親知らずを抜く際に、多少なり骨を削る場合があります。
これにより、骨の表面から出血することがありますが、ごく稀に動脈性の出血が起こることがあります。
これは、しっかりとした圧迫止血、専用器具での止血が必要になります。
親知らずの抜歯は、口腔外科専門の歯科医でないと困難な場合が多く、また上記のようなトラブルを早急に対応できません。
当院院長は、日本口腔外科学会認定医で、大阪医科薬科大学病院やアメリカの大学病院でも抜歯、抜歯後のトラブル処置をした経験が多くあります。
安心してご相談ください。
高槻市の歯医者
かすや歯科クリニック
院長 加須屋 歯科医師