こんにちは。
高槻市の歯医者「かすや歯科クリニック」院長の加須屋です。
『むし歯』が発生するメカニズムをご存知でしょうか?
むし歯は細菌感染による『病気』だということはあまり知られていないことかもしれません。
甘いものや炭水化物に偏った食生活や、日々の口腔ケア・歯科健診を怠るなどの生活習慣が、口腔内の虫歯菌を増殖させ、虫歯になりやすい状態を生み出します。
今回の記事では、本当に怖い歯の病気である『むし歯が発生するメカニズム』について分かりやすく解説させて頂きます。
一般的にむし歯菌と言われているのは『ミュータンス連鎖球菌』『乳酸桿菌』です。
これらは、口腔内に『酸』を作り出すことで、歯を溶かしていきます。これがむし歯です。
これらの菌は、エサである糖を食べ、その代謝産物として酸をだします。
歯の表面の細菌は、唾液で洗い流すことで自己防御が可能です。
しかし、プラークと呼ばれる歯垢は歯の表面に作られると、それがバリアとなり唾液では洗い流せなくなります。
そうすることで、プラークの中の酸がどんどん増加し、歯の表面のエナメル質が溶けてむし歯になります。
むし歯予防には、このプラークを歯ブラシで磨き落とすことが重要になります。
むし歯は細菌が歯を溶かすのではなく、細菌が糖分を食べ作り出した酸によって起こることを理解しておきましょう。
仕組みがわかれば予防は簡単です。まずはプラークの除去です。
プラークは1gあたり1000億~2500億の大量の微生物を含んでいます。
その中の約7割が細菌です。プラークが付着しやすい部位は、
歯と歯の間
かみ合わせの面の溝
歯と歯茎の境目
歯周ポケット内
です。
自宅では、毛先が細くなるべく柔らかい歯ブラシを使用していただき、フロス・歯間ブラシといった補助器具も使用するようにしてプラークを除去しましょう。
自宅でのセルフケアのみでは100%プラークを除去することはできません。
歯医者さんで衛生士さんによる専門的なクリーニングを受けることで、プラークの除去率は格段に上昇し、むし歯になる可能性が格段に減ります。
日本では保険診療で行えるので、3000~4000円ほどでクリーニングか可能です。
高槻市は医療券を使用することで、18歳までの子供は500円で処置を受けることができます。
学校健診などで、むし歯なしと言われても、それを維持するために歯医者さんで定期検診を受けましょう。
むし歯を予防し、健康な歯を維持するためには歯医者さんでの定期検診が必要不可欠です。
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院長 加須屋 歯科医師