こんにちは。
高槻市の歯医者「かすや歯科クリニック」院長の加須屋です。
むし歯になると何もできなくなるくらい、お口の中に激しい痛みを感じることがあります。
冷たいものを食べた時や、あったかいものを食べた時にしみたりした経験がある方も多いのではないでしょうか。
むし歯になる＝歯が痛くなるという事は多くの人が知る事実ではありますが、その原因を知る方は少ないのではないでしょうか。
今回の記事では、むし歯で歯が痛くなる理由を解説させて頂きます。
お口の中はとても敏感です
口の中、歯の感覚はとても敏感で、髪の毛一本口に入っただけで気持ち悪い感じになります。
実際に『0.2mmの感覚を感じ取れる』といわれています。
歯に被せ物をしたりした後に、噛み合わせの違和感が、大きな違和感として感じるのもこのためです。
C繊維とAデルタ繊維
歯の中心部分には歯髄といわれる神経があり、この神経には２種類の神経細胞が張り巡らされているます。
そのほとんどは、C繊維と言われる神経細胞で、とても細く、神経のズキズキした痛みはこの繊維が感知し、痛みの感覚として症状に現れます。
もう一つは、Aデルタ繊維という神経細胞で、しみたりしてキーンと痛みを伴う場合は、このAデルタ繊維が関係しています。
神経細胞の性質とは
歯髄神経の走行は、歯槽骨（歯が立っている骨）内部の歯槽神経細胞につながり、さらに上顎神経や下顎神経という感覚を司る三叉神経の枝を通って、脳に情報が伝えられます。
0.2mmの差を感じ取ることが可能な歯の神経ですが、その一方で、位置感覚が鈍いという性質があります。
これは、どの歯が痛むのかよくわからないということです。これは、複雑に入り組んでいる神経構造のため起こると言われています。
まとめ
痛みや噛み合わせなど、繊細な歯ではありますが、どこが痛いかと言われるとなかなかわからないような構造になっています。
敏感な組織でありながら鈍感な組織です。
歯に違和感を感じたときは早めの受診をお勧めします。
また、痛くなってからや違和感が出てからの受診ではなく、予防的な観点を大事にして、まず歯科受診をしていただけたらと思います。
高槻市は無料の『ハッピー健診』があります。
高槻市・島本町にお住いの方でしたらどなたでも受診が可能です（１８歳以上、年一回）。
今後始まる予定の全国皆歯科健診よりさきに、このような健診制度がある市町村は全国にはありません。ぜひ活用してください。
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かすや歯科クリニック
院長 加須屋 歯科医師
