こんにちは。
高槻市の歯医者「かすや歯科クリニック」院長の加須屋です。
みなさんは、口の中の虫歯菌は感染するということはご存知でしょうか?
生まれてきた赤ちゃんの口の中は無菌状態で、親御さん、おじんちゃん・おばあちゃんが食べ物をフーフーする時などの飛沫、コップの共有などで虫歯菌に感染します。
虫歯は、誰もが知っている身近な細菌で、誰でも罹患する可能性があるものです。
健康な歯が虫歯菌に感染し虫歯となってしまいます。
お口の中には、300~500種類の細菌が存在しており、その中でも、ストレプトコッカス・ミュータンス菌が健康な歯を虫歯にしてします菌になります。
しかし、ストレプトコッカス・ミュータンス菌は、初めからお口の中に存在するものではありません。
生まれたばかりの赤ちゃんのお口の中には、ストレプトコッカス・ミュータンス菌は存在しておらず、大人からの経口感染で、ストレプトコッカス・ミュータンス菌が侵入してきます。
理由としては、飛沫やコップの共有などと言われており、実際のところはこれを完全に防ぐことは困難です。
では、どのように気をつけていけばいいでしょうか?
私自身も子育てを経験させていただいてますので、
・離乳食を冷ますための食器
・フーフーすること
・コミュニケーションとしてキスをすること
・大きい食べ物を口に含んで柔らかくしてあげること
など、赤ちゃんへの愛情表現や子育てをしていく上で難しいことがあると思います。
生まれたばかりの赤ちゃんは最初にも紹介しましたが、ストレプトコッカス・ミュータンス菌に感染していません。
家族間での経口感染や飛沫感染によって感染していきます。
もともと、ストレプトコッカス・ミュータンス菌に感染しやすい時期は離乳食の始まる時期から2歳6ヶ月頃までと言われています。
乳歯は生後6ヶ月頃から生え始め、2歳6ヶ月頃にかけて順番に生えていく時期で、とても重要な時期となります。
感染してしまうからといって過度な心配はいりませんので安心してください。
子育てにおいて、上記のことは赤ちゃんのためにも必ず必要です。
あくまでも、ストレプトコッカス・ミュータンス菌がお口の中にいるという状況で、虫歯になる可能性があるということです。
虫歯にならないためにも、日々の歯磨きや歯医者さんでの口腔ケアが大切になります。
乳歯が生え始め、歯磨きになれるまでの間は、赤ちゃんが歯磨きを嫌がるかと思いますが、食後は歯磨きをするということを認識させ、習慣付けていくことで、嫌がる赤ちゃんも徐々に理解し、歯磨きを受け入れてくれます。
食後の歯磨きは欠かさずに行いましょう、歯磨きが難しい場合は、水ですすぐだけでも効果はあります。
歯医者さんになれることも必要です、定期的に歯科受診をして慣れていきましょう。
専用のブラシで歯の表面のぬめりを取ったり、初期の虫歯にならないようにシーラントで溝を塞いだりしていきます。
乳歯が生え出すと同時にフッ素塗布が可能です。
濃度の高いフッ素は2~3ヶ月に一回歯科医院で行い、毎日のフッ素使用に関しては、歯磨き粉・スプレー・うがいと種類があるので、赤ちゃんの成長に合わせて使い分けていきます。
ストレプトコッカス・ミニュータンス菌は糖をエネルギーとして健康な歯をむしばんでいきます。
糖分の多いものを食べるときは、水などで中和するようにしましょう。
また、その回数が多いと、虫歯のリスクが多くなるので、時間を決めるようにしダラダラと食べるのはやめましょう。
ストレプトコッカス・ミニュータンス菌の感染を完全に防ぐことは難しいと思います。
過度に心配する必要はなく、正しい知識をもって、正しいケア方法で健康な歯を維持できるように環境作りをしていきましょう。
高槻市の歯医者
かすや歯科クリニック
院長 加須屋 歯科医師