こんにちは。
高槻市の歯医者「かすや歯科クリニック」院長の加須屋です。
令和5年5月から新型コロナウイルス感染症が第五類に分類されることとなり、インフルエンザと同等の扱いとなりました。
それにより、日常的に装着していたマスクを外して、元の生活に徐々に戻りつつあります。
マスク生活から解放され、何年かぶりに歯医者さんを受診して、歯のクリーニングを受診しようと考えてらっしゃる方も多いのではないでしょうか。
マスク生活では、口元が見えない事から、歯医者への定期検診やご自宅での口腔ケアが疎かになっていたのではないでしょうか?
今回の記事では、ご自宅でのブラッシングや口腔ケアで必須の歯磨き粉の選び方について解説させて頂きます。
自宅での口腔ケアに必須な歯磨き粉、皆さんはどんな基準で選ばれているでしょうか。
味や爽快感といったもので選んでいる方、CMで好きな芸能人が使っている方、などなど様々かと思います。
悩んでいるときはまず、『フッ素』が配合されているかどうかで選んでみてはどうでしょう。
歯医者での定期的な歯科検診に加え、ご自宅でのブラッシングはとても重要です。
しっかりむし歯や歯周病を防ぐ効果のある歯磨き粉を選び、予防に力を入れる事が大切になります。
『フッ素』は、自然界に多くある元素の一つで、フッ素の陰イオンを含んだ化合物を『フッ化物』といいます。むし歯や歯周病予防に重要な物質になります。
2017年に歯磨き粉に配合できるフッ素濃度の上限がかわり、これまでの1000ppmという値から、1500ppmまで認められるようになり、高濃度フッ素配合の歯磨き粉が販売されるようになりました。
歯磨き粉を選ぶときは、予防の観点から1500ppmの高濃度フッ素を配合したものを選ぶようにしましょう(6歳以上が推奨)。
『フッ化物』の効果は様々な実験からその有効性は実証されています。
高濃度フッ素で歯の表面にフッ化カルシウムが形成され、徐々にエナメル質表面でフルオロアパタイトという脱灰しにくい物質に置き換わります。
再石灰化は、健全な歯の表面が脱灰したときに起きる現象です。
フッ化物の作用で、再石灰化が促進され、初期う蝕が修復されやすくなります。
細菌内にフッ化物が入り込むことで、細菌の代謝を抑制して糖を分解して酸を産生する作用を抑えます。
これにより、歯の脱灰を防ぎます。
6歳以上は1000ppm以上のフッ素が配合された歯磨き粉を使用しても問題ありません。
6歳未満は1000ppm以下のフッ素が配合された歯磨き粉を使用しましょう。
市販の歯磨き粉にはフッ素濃度の記載がないものがあります。
これは配合されているが、ごく少量なので注意が必要です。必ずフッ素の配合量ppmという値に注目するようにしましょう。
また、小学校卒業までは仕上げ磨きが必ず必要です。
毎食後、お子さんのお口の中を確認して、揺れている歯がないかなど確認、しっかり磨いてむし歯予防につとめてあげましょう。
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院長 加須屋 歯科医師