こんにちは。
高槻市の歯医者「かすや歯科クリニック」院長の加須屋です。
歯科医院で妊娠されている方の歯科治療が敬遠される、またはどこに相談するのかがわからないと悩んでいらっしゃる方は多いかと思います。
小児歯科を標榜している当院では、子供さんの受診に合わせて妊娠時の治療、妊娠を予定しているがどうしたらいいかなどの相談を受けることが多くあります。
妊娠期には、ホルモンバランスの変化によって唾液量の減少、つわりにより歯磨きができない状態、口の中が酸性に傾く状態にあります。
そういった状態により、う蝕・歯周病・妊娠性歯肉炎の進行など、様々なトラブルが起こります。
今回の記事では、妊娠期間中に歯科医院を受診する際の注意点について時期ごとに解説させて頂きます。
妊娠期における歯科治療の注意点
1：妊娠初期(～4ヶ月)
治療に関しては、麻酔や投薬を使用せず応急的な処置にとどめておくことが推奨されています。
歯髄炎などの急激な痛みが伴う場合は、止むを得ず、局所麻酔を少量使用して処置することが可能です。
痛みを放置しておくことで、子宮の収縮が起こりやすくなるため、麻酔の使用と天秤にかけた場合でも、麻酔を使用した処置の方が優位だと言われています。
2：妊娠中期(4ヶ月～7ヶ月)
安定期でもある時期ですので、麻酔をしての処置やアセトアミノフェンを使用した鎮痛剤の処方・内服が可能になります。
通常の治療が可能になりますので、この期間に妊婦検診を積極的に受けておくとよいでしょう。高槻では「ハッピー健診」は無料になりますので積極的に活用しましょう。
3：妊娠後期(8ヶ月～)
姿勢もしんどくなりますので、長時間の治療が困難になります。
安定期と同様に通常の治療が可能ですが、局所麻酔の使用によって子宮の収縮がおこるので予定日１ヶ月前は注意が必要な場合があります。
まとめ
産後は子育てに忙しく、歯科受診は難しい状態になります。
産前、時間があるときにしっかりと口腔ケア、虫歯がないかなどメンテナンスをしておくことをお勧めします。
歯周病と低体重時、早期出産などの関連も注目されていますので、一度ご相談ください。
高槻市の歯医者
かすや歯科クリニック
院長 加須屋 歯科医師
