こんにちは。
高槻市の歯医者「かすや歯科クリニック」院長の加須屋です。
慢性鼻炎(まんせいびえん)・蓄膿症(ちくのうしょう)と診断されて、抗生剤を長期投与・内服されている方も多いかと思います。
慢性鼻炎、いわゆる上顎洞炎(蓄膿症)は鼻腔内の炎症から上顎洞に炎症が波及する病態で、鼻づまり、後鼻漏、頭痛など様々な症状を併発します。
耳鼻科や内科で長期的に抗生剤を内服しても良くならず、飲みだして半年ほど経過しましたという声もお聞きすることがあります。
レントゲンで上顎洞内に膿が溜まっていることは耳鼻科で診断できますが、歯が原因となると診断することが難しい場合があります。
このような症状や病状は、歯が原因のケースもございます。
今回の記事では「上顎洞炎(蓄膿症/ちくのうしょう)は歯が原因のことがある」というテーマで解説させて頂きます。
歯が虫歯に罹患し、神経の内部まで感染すると歯の神経は死んでしまします。
その後、感染はどんどん進み、根っこの先に膿の袋を形成します。膿の袋は骨の中の痛みを誘発しながら、どんどん大きくなっていきます。
骨の中で大きくなっていく膿の袋が、上の奥歯にできている場合は、大きくなった膿の袋が上顎洞と繋がり、上顎洞内にまで膿の袋を形成していきます。
これが原因になり、上顎洞炎・蓄膿症となります。
基本的な処置は『歯の根っこの治療』になります。
抗生剤の投与では治りません。
むし歯を取り除いてから、根っこの中を機械的・化学的に綺麗にすることで感染源を除去していきます。
原因が歯の根っこなので、根っこを綺麗にすることで上顎洞炎が治癒していきます。
しかし、炎症が大きく歯の動揺などもある場合は、抜歯しなければならない事があり大掛かりな処置になることもあります。
抜歯後は、抜歯した部位から上顎洞を洗浄して直接膿を取り除くこともあります。
以上のように、上顎洞炎・蓄膿症は『歯』が原因の場合があり、病態・症状も様々です。
・歯ぐきが腫れたり引いたりしている
・目の下が痛い時がある
・ご飯は食べれるけど奥歯の違和感がずっとある
などなど、お聞きする症状は様々です。
耳鼻科に通院していても治らない鼻の症状があったり、頬っぺた辺りの違和感がずっと続いている場合は、歯が原因の上顎洞炎・蓄膿症かもしれません。
なかなか改善がみられない場合、歯が原因かもしれません。一度ご相談ください。
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院長 加須屋 歯科医師