こんにちは。
高槻市の歯医者「かすや歯科クリニック」院長の加須屋です。
皆さんは、1日に何回歯磨きをしますか?
またそれは何分間ブラッシングしていますか?
基本的に、溶けてしまった歯(むし歯)や骨を元に戻すことはできません。
そのため、お口の中の健康を保つためには、病気(むし歯や歯周病)になった時の対処方法(治療)よりも、病気になる前の日々のケア(予防)が重要になります。
今回の記事では、健康な歯をむし歯や歯周病から守るためのブラッシングについて解説させて頂きます。
歯医者での歯科検診も大切ですが、日々ご自宅で実施する歯磨きもとても大切です。
セフルケアの基本はブラッシングです。
歯ブラシで適切に磨くことが大切で、それは適切なタイミング、適切な頻度で行うことが必要になります。
むし歯と歯周病ともに感染症になりますが、似ているようで全く異なるものになります。
むし歯は、歯ぐきより上の部分、歯冠部に付着した汚れによって歯が溶けてしまう病気です。
一方で、歯周病は、歯と歯ぐきの境目である歯周ポケットに汚れが入り、その部位から細菌が侵入し歯周組織が破壊されていく病気になります。
病気が発生する部位が異なるため、ブラッシングの方法が異なります。
むし歯の場合、歯の表面の汚れを落とすことが大切になります。
歯の表側(ほっぺた側)・歯の裏側(舌側)、噛み合わせの面に対して90度に歯ブラシを当てることが基本になります。このとき歯と歯の間は磨けないので、歯ブラシで磨ける部位は約60%になります。歯と歯の間はフロスや歯間ブラシを併用しないと磨くことはできません。
歯周病の場合、毛先を歯周ポケット、つまり歯と歯ぐきの間をめがけて入れたいので約45度の角度をつけてマッサージするように磨くよう心がけましょう。
適切なブラッシングを行うと、初期は出血が起こる場合がありますが、数日で改善されるケースが多いです。
歯ブラシを選ぶときも、毛先が並んでいるヘッドが小さく、毛の先端部分はフラットよりテーパーがついているもの、つまり毛先がやや尖っているようなものをオススメします。
薬局などの市販で販売されている歯ブラシを買われるより、歯科医院で購入できるものを選び購入するようにしましょう。
患者さんに合わせた歯ブラシの選択方法を説明させていただきます。
また、歯ブラシは2~3週間に一回は交換していきましょう。1ヶ月使用すると、毛先は開いて汚れを落とす目的は果たせません。もったいないと思わずに、最低でも1ヶ月に一回は歯ブラシを交換しましょう。
・1日2回以上の歯磨き
・歯を一つ一つ磨くように
・1回の歯磨きは最低10分
・歯磨き粉は研磨剤なし
・フッ素が1450ppm
・毛先は柔らかめを使用する
・ブクブクうがいは1回で
最低限以上のことを覚えておくといいと思います。
ブラッシングに不安がある方は、歯医者さんで歯磨き指導を受ける事がお勧めです。
気になる事がありましたら、お気軽にご相談ください。
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院長 加須屋 歯科医師