こんにちは。
高槻市の歯医者「かすや歯科クリニック」院長の加須屋です。
歯並びは成長期が終わってからずっと一定ではありません。
日々変化します。
腰やひざの骨が吸収し、曲がるのと同じで、歯を支えている顎の骨も痩せていくため歯の位置も変化していきます。
歯並びが悪くなると見た目が悪くなるだけではなく、噛む機能にも影響をあたえます。
大人になってから歯並びが悪くなる原因にはどんなものがあるでしょうか?
虫歯でかけたところを痛くないからと放置して置いたり、歯が抜けた部分を治療せずに放置しておくと、前後の歯は傾いて、噛み合わせの歯は伸びてきます。
歯が移動することで、歯並びが変わりますし、噛み合わせも変化していきます。
特に奥歯を失ったままにしておくと、前歯に過剰な力がかかるようになり、前歯がより前に傾いてきたり、割れたりすることがあります。
歯周病が進行することで、歯をしっかりと支えられなくなると、歯が移動してきます。
その結果、前歯が前に出たり、すきっ歯になってしまうことがあります。
親知らずが横を向いて生えていたり、斜めになっているなどして、前の歯を押していると、前歯が徐々に重なってきて、歯並びが変化することがあります。
治療によって被せ物や、詰め物をしたあとに、高さの調整がうまくいっていないと噛み合わせが変化して、歯並びと噛み合わせのバランスが崩れることがあります。
歯並びが悪くなった結果、どんな悪影響があるでしょうか?
歯並びが変わると、歯の配置が変化し、見た目が悪くなります。
噛み合わせも変化し悪くなるので、噛み方が偏って、顎がずれ、歪んだりすることで、舌や頬を噛みやすくなったりします。
歯並びが悪くなると、食べ物が詰まりやすくなったり、歯の汚れが取りづらくなったりして、虫歯や歯周病を引き起こす原因になります。
噛み合わせが不安定になることで、歯にいつもと違う力がかかり、歯が割れてしまう原因になります。
歯並びが悪いと、噛み方が変化し、お口周りの筋肉の不調和が起こります。
それによって顎関節にも異常な力が加わり、顎関節症になりやすくなります。
顎関節症は、耳鳴りや頭痛、肩こりも誘発するといわれていますので、体全体の不調につながっていきます。
では、どう対策していけばいいでしょうか。
まず第一に、虫歯治療を途中でやめないことです。
痛くないからと長期間放置していくと気付いた時には抜歯しないといけないかもしれません。
また、歯を抜いたまま、噛めるからと放置して置いても同様です。
歯周病は発症してから長い時間をかけて悪化していき場合が多いので、発症しても進行させない、今の状態を維持するように、歯周病予防を心がけましょう。
親知らずがあるから必ず抜歯します。といった時代ではありません。
虫歯のリスクがある、歯周病のリスクがある、炎症の所見がある、矯正治療を考えているなど理由がなければ抜歯しません。
以上のことに該当するようなら抜歯を検討したほうがいい思いますが、一度ご相談ください。
歯は一本抜けるだけでお口全体のバランスを崩し、歯並びや噛み合わせを狂わせてしまします。
そのため、なるべく歯を失わないように気をつけること、または歯を失ったら早めに治療を受けることが一番重要になります。
定期的な歯医者での歯科検診を受診しましょう。
高槻市の歯医者
かすや歯科クリニック
院長 加須屋 歯科医師