こんにちは。
高槻市の歯医者「かすや歯科クリニック」院長の加須屋です。
肩こりがひどいから、歯が痛くなってきたのかもしれないと受診される患者様もいらっしゃいます。
歯の痛みがひどく、肩こりにつながることはありますが、肩こりから歯痛が起こることは神経の走行上、起こる可能性はとても低いです。
肩こりは、筋肉の過緊張や血流悪化による疼痛が主な原因になります。
現代人はデスクワークや携帯の使用になり、肩や首に大きく負担をかけているため、筋肉が硬直しやすくなっています。目の疲れやストレスによる肩こりの悪化も問題になってきています。
歯痛は、虫歯や外傷による歯の実質欠損、歯周病など歯の周囲組織におこる炎症による痛み、噛み合わせの異常、歯軋りなど原因はさまざまです。
痛みが走ることで、原因の歯やその周囲で咀嚼できないことにより、反対側で食べるように口腔周囲の筋肉に負荷がかかるようになります。
肩こりは、筋肉の硬直が原因なので、肩から首の筋肉の硬直、首から口腔周囲筋の硬直、特に顎関節の周囲に負荷がかかり、食いしばりなどが起こり歯痛が引き起こる可能性はあります。
ただ、この流れは稀ですし、肩こりがあって歯痛がおこる可能性はかなり低いです。
顎関節症(がくかんせつしょう)自体は、1〜5型に分けられます。
顎関節症が起こる原因のほとんどが、口腔内の悪循環です。虫歯や歯周病により噛み合わせのバランス崩壊、食いしばりなどで顎関節症に罹患することがほとんどです。
対処方法としては、まず第一に歯の健康を維持することです。
虫歯や歯周病にならないように定期的に歯医者に通い、歯軋りや食いしばりによる歯への負担軽減のためにマウスピースを作成し装着するなどすることで、健康維持をします。
口腔内の健康増進が、全身の健康維持につながることは明らかですので、しっかりとした口腔ケアをしていきましょう。
高槻市の歯医者
かすや歯科クリニック
院長 加須屋 歯科医師