こんにちは。
高槻市の歯医者「かすや歯科クリニック」院長の加須屋です。
左右の関節が同時に動く唯一の器官が顎関節(がくかんせつ)です。
顎関節周囲の筋肉の痛み、顎の音、口が開けにくい・閉じにくいなどの症状を顎関節症(がくかんせつしょう)といいます。
顎関節症は、女性に多く発症すると言われていますが、顎のコキっという音や、パキっという音、砂が中に入っているようなジャリジャリする音など症状は様々です。
そこから、口が開きにくくなったり、顎が痛かったりと生活にも支障が出てくるような症状になることがあります。
今回は、顎関節症について解説させて頂きます。
当院の院長 加須屋 歯科医師は日本口腔外科学会の認定医です。お悩みがございましたらお気軽にご相談ください。
顎関節症の原因は一概にひとつというわけではなく、複合的であると言われています。
噛み合わせ・歯ぎしり・ストレス・成長に伴う関節周囲の変化など、複雑に絡み合って症状が出てくると言われています。
顎関節症になったとしても、多くはそのまま放置されている方がとても多いのが現状です。
その後、気がついた時には自然に症状が改善していくケースも多くみられます。
ただ、放置しておくことで症状が悪化し、より複雑なことになる場合があるので注意が必要です。
多くの人が、一時的に症状が改善したとしても、同じような症状が何度も繰り返されるケースがあります。
根本的な症状の改善には、整形外科や歯科医院での治療が必要です。
生活に支障が出ない程度の症状の内に、医療機関を受診する事を推奨します。
顎関節症は基本的に5つの症状に分類されています。
1. 周囲筋肉の痛みの症状
2. 顎関節の動きの障害
3. 関節の軟骨の症状
4. 顎関節の変形
5. 上記が複雑に絡み合っている
治療をする場合には、鎮痛剤による治療法や開口範囲を広げていく訓練療法、場合によっては外科療法を選択する場合があります。
当院ではまず、1.2.3に関しては、ストレッチによる改善を目的に指導させていただきます。
ストレッチ方法は、顎関節周囲にある筋肉や筋をアキレス腱を伸ばすような感じで伸ばすことから始めていきます。
それにより、顎関節の可動域が広がり、複雑な軟骨周囲の筋の緊張もほぐれていくことから、症状が軽快していきます。
ストレッチと並行して、マウスピースを作成し装着していただくこともあります。
マウスピースは透明で柔らかいものを使用しますので、なるべく違和感がない状態で装着・使用していただくことが可能です。
基本的には睡眠中のみに装着していただき、食いしばりや歯軋りによる顎関節への圧力を軽減します。
日常生活で食いしばったりする方には、日中に装着していただくこともオススメしています。
顎関節症は自然に治ることもありますが、放置しておくと悪化するケースも多くあります。
レントゲン写真で顎関節の形態を確認して、診査・診断のあとに的確な訓練方法などの治療法を提案させていただきます。
顎関節症でお悩みがございましたら、当院へ一度ご相談ください。
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院長 加須屋 歯科医師