こんにちは。
高槻市の歯医者「かすや歯科クリニック」院長の加須屋です。
みなさんは、歯医者さんでパノラマレントゲン撮影をしたことがあると思います。
レントゲンでは、歯周病になっていないか確認して歯槽骨(歯を支える骨)の高さを診査・診断をします。
また、顎の形や虫歯の有無、親知らずが埋まっていないか、顎の中に腫瘍や嚢胞といった病気はないかなどが確認できます。
しかし、歯医者さんで撮影するパノラマレントゲンでは細部まで細かく診査することが難しいことがあります。
当院では最新のCT撮影機器を導入していますので、従来のレントゲンでは見えなかった部分を確認でき、細かく確認することができます。
CT撮影をすることでわかること、またはCT撮影をして診査・診断しないといけないことがあります。
日本人は顎が小さいことから、下の親知らずが顎に半分埋まっていることが多く、下顎の中を走行する神経と血管の管(下歯槽管)の近くに埋まっていることがあります。
それを確認せずに抜歯することで神経損傷、出血のリスクがありとても危険です。CT撮影し、親知らずと下歯槽菅の位置関係を確認することが必要です。
耳鼻科で診断される蓄膿症は鼻が原因で上顎洞内に膿が溜まりますが、歯が原因で上顎洞内に膿が溜まることがあります。
これは、歯の根っこの先の膿が原因で上顎洞に膿が広がります。CT撮影し原因歯の特定、膿の量を確認し処置することが必要です。
歯の根っこの感染から病変が大きくなり骨を溶かしている場合、原因は定かではないがパノラマレントゲン撮影で骨の中に大きな空洞・膿がある場合、原因歯の特定、骨が溶けている範囲を確認するためにCT撮影が必要です。下顎の場合は、下歯槽菅との位置関係も把握可能です。
虫歯が大きく進行し、根っこの処置が必要になった場合、虫歯が深いと根っこの位置がわからないことがあります。
また、外傷で歯が折れた場合、どの位置でどれくらいの破折か、また破折の方向はどの方向か、などのCT撮影で確認できます。
顎の下には、顎下腺という唾液を作る袋があります。
これに石ができたり、唾液が通る管に石ができたりすると、胆石と同じで痛みが出ます。
CT撮影にて石ができている場所を特定することができます。
以上のように、CT撮影を有効に使うことで、パノラマレントゲン撮影では診断できない多くのことが診断できます。
上記以外の様々な場面でCT撮影を活用して、多くの情報を得て治療に当たらせていただきます。
顎の中に病気がないかなど、診査・診断する際には使用させていただきますので一度ご相談ください。
高槻市の歯医者
かすや歯科クリニック
院長 加須屋 歯科医師